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加古川市のピアノ教室「加古川音楽スタジオ」

小学校の芸能鑑賞会に行ってきました。

      2017/05/05

小学校の芸能鑑賞会、今年は日本の芸能でした。

日本芸能ってなに??

こうして、言われて ”日本芸能”って何????って思いませんか?

まずは、太鼓と笛のお囃子と共に 幕があき、鑑賞している父兄も、子どもたちも、お祭り気分になりました。これが、一番身近な日本芸能だと思います。

日本芸能と言っても、文楽や歌舞伎をはじめ、雅楽など伝統的で格式の高い芸能もありますが、

今回の鑑賞は、一般の村に昔から伝わってきた芸能を 花こまさんと言う芸能団の方々が見せて、聞かせて下さいました。

郷土の芸能は、

○お祭りなどで伝わってきた音楽。

○仕事などで伝わってきた音楽。

○子守唄。

などに、分けられます。

獅子舞

獅子舞は、昔はお祭りに欠かせないものでしたが、最近はなかなか身近で見ることができなくなりました。私自身も、あまり見たことがなかったのですが、たまたま、10年ほど前 実家の秋祭で、今日鑑賞した「花こま」さんが 獅子舞を見せてくだたった時に間近で見たことがありました。大人でもそばに荒々しくこられると、ビクッとした覚えがあります。長女がまだ2歳くらいで、頭をパクっとかぶりに来て、大泣きしていました。(^^)

今日の小学校での芸能も、口をパクパクさせて、獅子が居眠りしたり、動き出したりするようすが、まるで生きているように表現されていました。ピクピクと耳を動かし、うつらうつらしている様子が、上手に演技され熟練の業を感じました。子どもたちも、体育館で後ろの列の子も、遠くからしか見えなかったはずですが、その真剣さと、演技の魅力に惹かれて、静かに鑑賞できていました。こういった一般の大勢の鑑賞会の時は、それほど舞台の出し物に興味のない子どもたちをどのようにして 引き込んで観てもらえるか、舞台をするほうから いつも私は考えてしまいます。そのような目から見ても、子どもたちは 花こまさん達の演技に吸い込まれていたと思います。

ソーラン節

それから、ソーラン節を観せていただきました。

最近運動会をはじめ、色々な踊りでソーラン節を踊っていますが、それは現代風にアレンジされているようです。花こまさんの踊りは 伝統的な元祖の踊りのようでした。これもまた、子どもたちや 私のようにあまり知識のない人達にもわかるように、踊りの形の説明をしてくださいました。ニシンを取りに行く船を漕いでいる様子、網を海になげる様子、取れた魚を背負いかごに入れたり、出したりする様子、また作業中鱗をはらう様子、汗をふく様子、など、踊りの動きが 一つづつ意味のある動きであること、漁に出ている様子を踊りにしていること、などがよくわかりました。 この説明の後に、唄と共に 踊りを見ると、見ていても飽きることなく、その動きに見惚れてしまいました

花田の子守唄を 唄と 箏の演奏で

次は、箏の伴奏で子守唄を歌ってくださいました。今の小学生に身近に伝わったのか、ここは少し疑問ですが 小学校にも行けず、奉公に出され 奉公先の赤ちゃんを背負いながら、家のことを思い出し、寂しく 悲しく歌った唄のようでした。私は、小学校6年間一緒に暮らしていた おばあちゃんを思い出しました。その優しいおばあちゃんが、よく奉公に来た時の話をしてくれていました。おばあちゃんも、小学校は途中までしか行けず、奉公先に子守に行きました。だから、仕事で字を書く時に、よく「学校で勉強してへんから、ちゃんと字がかけへんし恥ずかしいわ。さっちゃんはちゃんと勉強しときや~。」と言ってました。冬にしもやけができたら、薬を塗ったり、お湯で冷やしたり、お水で冷やしたり交互にして、しもやけが早く治るように一緒にしてくれました。おばあちゃんが奉公先で、しもやけや、あかぎれができて、痛かった事もその時話をしてくれました。そんな思いをしながら、この子守唄も歌われてきたのだろうな~と思いまた、違った気持ちでも胸が熱くなりました。

なんきん玉すだれ

次は、なんきん玉すだれを 体験させてもらいました。

高学年の代表の子どもたち、各学年二人ずつが舞台に上がり、初めて手に取った玉すだれを 教えてもらいながら、変身させていました!!初めてなので、なかなかスムーズに形ができない中にも、太鼓で トントコ トントコお囃子をして下さっていて、そのお囃子があることで、その場のつながりや、間が保つことができていました。これが、音楽のスゴイところ!!と、一人で感心してしまいました。それに気がついたのは、玉すだれのやり方がわからない子どもたちを助けるためにお囃子が止まった瞬間でした。ピタッと太鼓が止まった瞬間、時間も止まった感じがしました。「お囃子お願いします!」と舞台の方同士の会話の後、再びお囃子が始まると、モゾモゾ玉すだれの作り方を悩んでいる間も、何となくその場が 見ている人たちと共に、見守れるような感じでした。

これは、音楽療法の現場をお手伝いさせてもらった時に、学んだ事でした。障害があり、太鼓を叩いたり、体を動かしたり、バチを持ったり、なかなかスムーズにできない時も、そのバックに音楽が流れているだけで、「時間が続いていると子どもたちも、カウンセラーも感じることができる、音楽がその場を大きく包み込む事ができる」 鑑賞会の舞台でも同じことを感じることができました。決して大きい音ではなく、複雑な音楽でもないのですが、その場をまとめ みんなに安心感を与える大事な音楽でした。 日本の伝統音楽では、こういった使い方があらゆるところで、活躍します。雅楽でも 舞と音楽の間を 小さな太鼓が繋いだり、文楽の人形とお囃子や、歌舞伎の舞台でも同じように使われることがあります。その場の様子をよく観察しながら、主役の動きに合わせて音楽を演奏するのです。日本音楽独特の間です。西洋音楽の楽譜には表せない小節数であり、休符です。 『このような大事な伝統音楽をこれから世界でも活躍する、日本の子ども達に伝えて行きたい。』花こまさんも、同じようにお話されていましたが、私も切に願います。

「あ さて、 あ さて、 ・・・さては なんきん 玉すだれ~ 」と、掛け声が 印象的でした。

太鼓二人打ち

お祭りでもそうですが、何と言ってもお祭りでみんなの注目をあびるのは太鼓打ちです。

一台の太鼓を両面から 二人の方が叩かれました。

その掛け合いと、床からも響く音に みんな圧倒されました。

舞台での演技も終盤になっていましたが、子どもたちも 全員太鼓の音に注目して見つめていました。音楽はリズム、メロディー、ハーモニーと言いますが、リズムと、その強弱だけで これほど人々に感動を与えるもの スゴイ魅力だと改めて感心しました。

 - ピアノの先生の独り言

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