小さなお子様から、初心者の方、大人の方まで丁寧に指導しています。

加古川市のピアノ教室「加古川音楽スタジオ」

先生の想い

ピアノを習い始めた頃

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はじめて習ったのは、ヤマハピアノ教室の幼児科でした。コードつけや、アンサンブルで発表会をしたことを覚えています。付点のメロディーに左手の伴奏が合わなくて、泣き泣き練習したこと、作詞が上手くできなくて、メソメソしてたこともありました。でも、コードつけを習ったおかげで、幼稚園や、テレビで覚えた曲を適当に右手で弾き、左手はコードで伴奏をつけて弾くのが好きでした。

ピアノレッスンが嫌いだった小学生時代

写真・初発表会小学生になると、個人ピアノレッスンになり、曲も難しくなり、毎週イヤイヤレッスンに行っていました・・。 先生は優しく、それほど厳しく怒られることがなかったので、ますます練習もしてませんでした・・。唯一楽しかったのは、同じピアノの先生に習っていた友達と連弾をしたり、遊び弾きをピアノでしていたことです。

そして、その友達が六年生の卒業文集に「私の夢はピアノの先生になること」と書いていました。今でも覚えていますが、私は当時「えーーー!!私は夢にも思わないわ~。」って思っていました。(^^)

 

音楽の道を考え出す

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中学生になると同時に、引っ越しがあり、ピアノの先生が変わりました。この先生が私の運命を変えたかもしれません。とても厳しい先生で、一年に二回 発表の場を設けられていて、発表会では、ソロも連弾ももちろん、オペレッタ、合唱、合奏を全員が舞台でしました。とにかく怒られるのが嫌で、毎週ピアノの練習をして、「レッスンで怒られなかった」と、ホッとして帰ってくる日々でした。

そんな中、中学校ではだんだん勉強も難しくなり、それなりに頑張って勉強もしていましたが、中3になるにつれ「もうこれ以上、勉強はできない!!」と思ったのです。でも、「嫌いな数学も、音律の計算です。」と言われると、興味を持ち一生懸命その理論を考えて計算式を覚えました。また、世界史の文化では、音楽に関係すれば、モーツァルトとマリーアントワネット、フランス革命、など関係をもっと知りたくて、資料を読み覚えることができました。そんな自分に気がつき、「音楽に関係しているなら、嫌いな勉強も出来るかもしれない!!」と、思い始めました。

音楽学との出会い

でも、「音楽大学は無理」私は、自分でそう思っていました。それは、小学生の頃に、「これくらいしかピアノが弾けないなら、音楽大学は無理だからね。」とピアノの先生に言われたことを覚えていたからです。

ところが、中学からのピアノの先生に相談すると「音楽学」と言う専攻が有ると教えてもらったのです。しかも、その先生が「音楽学を専攻されていた!」のです!!。 ピアノは、副科ピアノなので、それほど難しくありません。後は、聴音,楽典、歌を練習して、音楽史など、勉強すれば、その時の私でも音楽大学に行くことができるかも!とわかりました

高校3年間毎日、ピアノを4,5時間練習、週に二回ピアノのレッスン、ソルフェージュ、音楽史のレッスンに通い続けました。三年生には月に一度、電車で1時間半のところまで、大学の先生のピアノレッスン。そして受験半年前は、声楽の先生も毎月1回レッスンに通いました。学校での勉強もしながら、放課後は、音楽の受験勉強だったので、重い荷物の上に、まだピアノの楽譜4冊、電話帳より分厚い(と友達が言いました^^)問題集を持って、片道20分駅から学校までレッスンの日は通いました。荷物が重たく、手のひらの豆がなくなったことはありませんでした。それでも、大学に行ったら大好きな音楽の勉強がいっぱいできる!!と思い頑張りました。

ピアノ

 

夢の音大、でも楽しみは・・・・・

そして、めでたく 憧れの相愛大学・音楽学専攻に入学しました。学校の授業は、音楽史や、民族音楽、古楽器の実践など、音楽学だけの授業も多く、それなりに楽しく、勉強できました。しかも自分と同じような環境でピアノをならってきて一生懸命ピアノを練習してレッスンを受けて、入学してきた子達だったので、気持ちがわかり、友達も高校とは違い同じ苦労を共感できる友達ができました。

しかし、それ以上に夢中になったのが、外部のアマチュアオーケストラに入ったことです。国公立大学のサークルなので、医学部も、社会学部、法学部、教育学部、色々な学部の学生でオーケストラの好きな人たちの集まりでした。音大の友達より、クラシックが好きで、詳しくて、本当にピックりすることばかりでした。年に二回の定期演奏会を中心に、4回の合宿、パートごとの誕生日会や、お花見会など、学生時代を謳歌している人たちばかりでした。そして、楽器も上手!!・0・/~   受験のための音楽しかしてこなかった私に、音楽を愛することを教えてもらった気がします今でも、学年男女合わせて約20人、一生の友達です!!

 

ピアノの先生

学生も後半になっていくと、将来の仕事について考え始めました。第一希望は、学校の音楽の先生でしたが、当時 募集人数もわずかで、まったく募集がない年もありました。それを考えながら、第二希望もしっかり探さないと、音楽で仕事はできないな~と、思い始めました。

その頃であったのが、北村智恵先生の「子どもの目の高さで」「風の声を聴く子ども達」の本と、その先生に習ったという友達でした。この友達の話と、本の影響で、将来の仕事は「ピアノの先生もいいな~」と思い始めました。音楽は楽しく、私が今 オーケストラや、大学で音楽の勉強ができているのは、やっぱりイヤイヤでも、続けてきたピアノレッスンがあったからです。そのピアノレッスンが、もし 楽しく ワクワクするレッスンなら、子どもたちももっと音楽が楽しくなり、人生が豊かになるのではないかと思いました

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リトミックと音楽教室

予想通り、学校の音楽教員はすさまじい倍率で、断念。でも、リトミックを勉強しながら、音楽教室の講師に入社できることになりました。将来の仕事を考え始めた頃から研修を受けていたリトミックを 卒業後仕事にしながら、もうワンステップ上のリトミック研究センター教員養成校への入学も決まりました。そこでの勉強は、本当に楽しく 幼稚園の先生にもなれそうな気分でした。小さな子たちが好きだったのですが、どんなふうに幼い子たちに音楽を教えていったらいいか、わからなかったのでここでの勉強はすぐに ピアノのレッスンでも役に立ちました。

リトミック・ピアノ教師

音楽教室には2,3年勤めた後、友達とリトミック教室を始め、自宅ではピアノ個人レッスンをしていきました。2歳~6歳の子どもたちがリトミックの教室に通い始め、その後 ピアノのレッスンに入って来るようになりました。 今思うと、この頃の生徒たちは、リトミックのレッスンをしているので、音符も少し読めて、音の聴き取りはもちろん、拍子や、リズム、も体全体でよくわかっているので、すんなりピアノレッスンに移行ができました。

我が子の子育て

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ピアノ、リトミックを指導して10年ほどで、我が子を出産しました。第一子の出産と同時に、リトミックのレッスンを中断しました。個人ピアノだけのレッスンを10年ほど続けてきました。すると、リトミックをしないでピアノレッスンに入る子ども達ばかりになってきました。そこで、初めてわかりました。

幼児期のリトミックは大事!!』いきなり小学生になってピアノのレッスンに来た子ども達に、音符も教え、リズムも教え、拍子を教え、それからピアノを弾いて、・・なんてしていると、30分レッスンがすぐ終わり、おまけに練習もしてこないので、また 先週と同じことを説明して、一緒に練習して30分レッスンが終わってしまう・・・。グループレッスンを月に一回入れたり、色々工夫をしてみましたが、やっぱり 幼児期にリトミックを経験してきた子どもたちには追いつきません

リトミック再開の決意

そこで、幼児のリトミックレッスンを再開したいと思いました。一番大事なビート感(拍感)、リズム感を身につけ、音感、拍子感もバランスよく身につけていくと、小学生になったときには、ピアノレッスンへスムーズに入っていけます。

70歳を超える大人の方とレッスンをしていると、いつも『リズム感と記憶力は、孫に負けるんです。』とおっしゃいます。リトミックを創始したダル・クローズも初めは音楽大学で学生を教えたのですが、それではもう遅い、では高校生、中学生、小学生、幼児、とドンドン対象年齢が下がっていったそうです。それは、文献では読んだことがありましたが、私が指導してきた自分の実感として、感じました。

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また、現在リトミック研究センターのカリキュラムでは、1歳からリトミックを親子で経験して、6歳までの教材がそろっています。この過程を終えた子ども達が、ピアノレッスンに移行していくとどれほどスムーズに、演奏できるようになるだろうと、私がワクワクしてきます

本人、子ども達もレッスンで習ったことがすぐにわかり、先生も教えやすい、次々とピアノを弾くことに時間がかけられる、そして お家の方々も、「練習しなさい!」と言うことが少なくなると思います。『リトミックで歌っていた音をピアノで弾くだけ、リズムが楽譜に書いてあるので、それを演奏するだけ、拍子を見れば 体全体でその拍子の感じ方がもうわかっている。』なので、練習で困ることが減る。 子ども達にも、お家の方にも、そして指導者にも、良いことずくめです!

一生の友人

こうして、リトミックの頃からレッスンをして、個人ピアノに移行し、卒業していった生徒達、保育士になった生徒達や、保護者の方が、時々「ランチしよう!」「飲みにいこう!。」と誘ってくれるようになりました。

結婚式に招待されたり、出産で里帰りしている時に赤ちゃんをだっこさせてもらったり、ピアノレッスンを卒業してもお付き合いさせてもらっています。 3歳、4歳の:リトミッククラスの時は、「私、今日はなんにもせえへんー!」と後ろのイスの上で踊ってた子も、反抗期にレッスンで何をきいても「うん。いや。」しか言わなかった子も、今では笑い話です。^^/ そんな子たちが大学を卒業し、社会人になり、「先生聞いて!」とおしゃべりに来てくれることが私の今の大きな喜びで、宝です。

Summer music with decorative treble clef音楽も、人と人のお付き合いとしても、こんな長い、一生のお付き合いができて、幸せな仕事をさせてもらっているな~と思っています。

 

 

公開日:
最終更新日:2017/10/11