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加古川市のピアノ教室「加古川音楽スタジオ」

11.11 ポッキーの日と、 伝統工芸

   

私;『今日は、何日やったっけ?』

生徒;『11月11日! ポッキーの日やで。』

と、Rちゃんが 嬉しそうに教えてくれました。

『そっかー!ポッキーの日ね。私は‥』

小学校が 京都美術工芸大学に! (゜o゜;

11月11日 それは、 私の卒業した小学校の 創立記念日なんです。

もう 卒業して何十年もたち、10年前くらいに 廃校になりました。

それでも、残った校舎や、運動場を再利用し、地域の人たちが活用していたところまでは聞いていたのですが、

なんと、すっかり建て直し 大学になっていました!!!(・o・)

その母校小学校は、京都のど真ん中、京阪七条すぐ北側でした。

バスで直ぐ側を通り過ぎると、見違える白壁の建物!? と、思ってネットで調べてみると、

《京都美術工芸大学》

日本の伝統工芸を学ぶような大学のようです。

名前を調べてから、電車乗ると なんとJRの釣り広告にも 大きく出ていました!(^O^)

そして、私の小学校時代を過ごした 京都の街と、

おじいちゃん おばあちゃんと一緒に過ごした6人家族の事を思い出しました。

もう、祖父母も亡くなり、家も処分し、跡形もなくなってしまいましたが、

6年間過ごした 思い出はしっかり残っています。

祖父は、扇子の骨(軸になる部分)に 漆を塗る 漆職人でした。

祖母も、その仕事を手伝い、奥の離れをその仕事場にし、

朝から夕方まで 祖父母は、その仕事場で作業をしていました。

家は京都の町家の《うなぎの寝床》と言われる 間口は狭く、奥に長い土地。

『ただいま!』

と、玄関で言っても聞こえず、奥まで『ただいま、ただいま、ただいま ~』と

言いながら おばあちゃんの居る仕事場まで、行き おやつを一緒に食べていました。\(^o^)/

 扇子の漆(うるし)塗り

扇子の漆塗りの作業は、

扇子の骨を 箱から取り出し、扇子を開いた状態にします。

幅の広いはけで、手早く扇子の骨に 漆を塗っていきます。

この手早さと、ハケのさばき方が たぶん重要だったのだと思います。

出荷した後からクレームがきていたことも覚えています。

空気が入り、泡になって ポツポツ凸凹になっていたり、かすれていたり、分厚かったりむらがある‥など。

漆を表も、裏も塗ってしまうと、 乾かすために、広げた状態で 扇子を差し込む 柱が、あります。

その柱に、差し込み 乾かします。

年季の入った道具ばかりで、仕事場は あちこち漆だらけ‥。

だから、よく 『服が汚れるから、入ってきたらあかん。』と言われてました‥。

仕事場は薄暗く、奥にも扇子を乾かす柱など、何本も並び、子どもは奥の方までは入らせてもらえませんでした。

仕事場の入り口には、漆缶が 積み上がっています。色は、黒か朱色。

塗る前の扇子の骨の束、そして塗り終えた扇子の骨、‥ 配達の人は、

『まいど!』と言いながら、漆缶や、扇子の骨を 奥の仕事場まで運んで行きます。

おじいちゃんが亡くなってからは、おばあちゃんも仕事を辞めてしまったなあ‥。

後継者もいないまま、その伝統工芸は 途絶えてしまいました。

とはいえ、どこかのお店では 続いているのでしょうが‥(^ν^)。

伝統工芸を 伝える

それでも、京都で昔からの工芸を続けていけるのは、どれほどなのか?‥

最盛期は、扇子の漆塗りもとても忙しく 仕事量もたくさんあったようですが、

私が小学生の頃にはもう、仕事自体が少なくなっていました。

これからの若い世代の子ども達が、こんな伝統工芸に興味を持ち、

新しいアイディアを 加えながら、世界にもいい物を 伝え、広めていってもらえたら嬉しいな~と、

思いました。

 - ピアノの先生の独り言

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