小さなお子様から、初心者の方、大人の方まで丁寧に指導しています。

加古川市のピアノ教室「加古川音楽スタジオ」

ジャズピアノの 発表会 ♪

      2017/08/12

一難去って また一難 (?)

6月にアースミュージックのコンサート本番が終わり、やれやれ と思ったら、次はジャズピアノの発表会でした。

この発表会の出演者は、社会人になって 音楽教室に勤めたり、リトミックの教員養成校に通っている時に知り合った友達です。つまり、ピアノの先生やリトミックの先生をしている人たちが、我が子と一緒に レッスンに通い、そして 年に一度開催される発表会です。

生のドラムと、生のベースと セッション

そんな、私達ピアノ教師をしている人たちでも、ジャズは慣れない分野、控室でその難しさをお互い話していました。

(その1)何より難しいのは、当日初めて合わせるドラムとベースの生演奏で合わせることです。3,4分のリハーサルで、繰り返しや ドラム・ソロや、ベースのソロなど、打ち合わせしただけで、午後から本番です。

(その2)合わせてくれる、ドラマーだからこそ、ありがたい反面、難しい。日頃の練習は、キーボードや CDなどで、リズムをならしてそれに合わせて、自分がピアノで弾けるか 練習をします。その練習では、常に同じ速さで、機械がリズムを刻んでくれるので、それに合わせるだけでいいのです。 けれど、生演奏のドラムに合わせようとすると、ドンドンドラムも、速さを合わせてくるので、ピアノが速くなれば ドンド速くなり、だんだんその速さに指がついていけなくなって、弾けなくなります・・・。だから、自分のテンポをしっかり固定させて、後は自分の音だけを聴いて 弾く! 本番はこれしかない!!♪

(その3)リズムの複雑さ。それから、リズムも色々な種類があるので、ラテンのリズムなどが 複雑に刻まれると、テンポが合わせられなくなって、これもまた、止まってしまいます・・・。拍の裏でメトロノームを合わせる練習をしているといいらしい・・・。(なかなかできない・・・)

(その4)複雑なリズムとアクセントの違い。ジャズの曲なので アドリブなどは特に、三連符や、19連符など、複雑なリズムに、休符がところどころに不規則に入ります。クラシックは、近現代の作品でない限り、リズムは規則的に刻まれるので、ジャズに慣れていない私たちには、複雑なリズムが苦手となります・・。更に、そのリズムのアクセントが、クラシックと正反対なのです!!クラシックは拍の始め、ジャズは、裏拍でアクセントを付けるとカッコイイのです。簡単なメロディーでも、裏拍にアクセントをつけると弾けなくなってしまう・・・。

でも、そんな難しさを 乗り越え、『とにかくプロの演奏を聴いて、弾き込め!』と言う師匠の言葉を信じて、練習を積み上げてきました。

練習の苦労と、喜び、自信

今回は、自分が教えてる生徒たちの

『難しそうやから、練習イヤ!』

『何回練習しても、弾けるようにならへん!』

『私、弾かれへんわー。』

と言う声が、実感として味わう事ができました。

私も、今回の曲を先生にいただいて練習を始めても、なかなか弾けなくて、リズムも難しくて、CDなど聴いても速すぎてわからなくて、もういやだと思う何ヶ月かでした・・・。こんな曲弾けるようにならへん!!と 何度思ったか・・・・。

そんな、私の愚痴をレッスンで 聞いてくれた生徒さんもいました。

「私も、私のレベルで難しい曲を練習してるねん。◯ちゃんも頑張って。きっと弾けるようになるから。」

口だけの励ましでなく、本当に今回は久しぶりにそれを体験しました。

『無理、と思う前に、繰り返し繰り返し、とにかく毎日コツコツ弾くと、いつかはできるようになるんだ!』

 

 楽しいやろ~。気分いいやろう~。♪

最後の1,2週間のレッスンで、やっと自由に 音の表情も考え、裏拍のアクセントや、ジャズ特有の荒々しい部分も弾けるようになったレッスンでは、『ピアノを弾くことが楽しい~。♡』と思えました。

いつも、褒めてくれない師匠も

『今のは、キレイな音がでてる音色が変わった!』

と言ってくれました!

そして、

『耳はもちろん、体全身がセンサーにならなあかん。ドラムと、ベースの音を聴きながら、自分の音を出すんや。いつもの練習を再現するんじゃなくて、今感じたその気分で、強弱もリズムも自由に変えて弾いていいんや。それがクラシックの再現じゃなくて、生のジャズの楽しさや。』

と言われました。

本当に、その通りです。

私は、子どもの時のピアノのレッスンで、

『ここは小さい音で、ここはクレッシェンドって書いてあるでしょ!』

と先生に言われて、

『そんなん決まってたら面白くないな~』と思っていました。

そこが、ジャズとクラシックの違いだったんだと、今になって思います。

いろいろなジャンルのピアノ演奏

それでも、どっちがいいとかではなく、両方楽しめると、両方相乗効果で 両分野のレベルが上っていきます。それぞれの楽しみも、難しさもありますが、それら 両面をすることで、またピアノの演奏技術も、芸術性も幅が広がり、上がっていきます。そんな経験をしながら、自分も演奏し続けていきたいなと、また改めて思いました。

初心にもどる、そんな体験をした何ヶ月かでした。

生徒の皆さんと、私も頑張り続けます!!

 - ピアノの先生の独り言

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