やる気を引き出す レッスン No.2
スケールを弾く
『スケール(音階練習)、弾いてみてくれる?』
と、言うと 渋る子が多いですね。
ハ長調だったら、『ドレミファソラシド ドシラソファミレド』と、両手で弾きます。
1オクターブができたら、2オクターブ、そして4オクターブできれば合格!
ミュージックキーの認定試験では、5級、4級の課題です。
なぜ、それが難しいか?
皆さんもピアノにい指を置かれたら わかると思います。
ドレミファソと、右手で弾くと 1の指(親指)を ド に置きます。
左手は 5の指(小指)が ド の鍵盤になるのです‥。
そのおかげで、右手と 左手の 指の順番が違い、
クルリンと 指をくぐるのも違う音の時に 指くぐりをします。
そこが、スケールを両手で弾く難しさですね。(><)、
更に、シャープや フラットが、3個、4個5個‥と、増えてくる‥。
指も、音も指くぐりするところもわからなくなります‥。
楽にしてあげる
さて、レッスンで 中学生のRちゃんも スケールを弾くのに苦労しています‥。
部活で疲れて帰ってきて、レッスンに来ているのでしょう‥。
疲れて、少し横になっていた所をお母さんに起こされてレッスンに来てくれたのか体操服のままです。
一人でイライラしている様子が わかります‥。
そんな時、ピアノレスナーとして、どんな声掛けをしたら いいのでしょうか?
楽譜を見ないで、!? (・o・)
スケールで苦戦すると、私は 『楽譜を見ないで自分の耳を信じて!(^O^)』
と、言います。
スケールを弾くようになっている子達は、かなりピアノ経験をしてきた子の課題です。
ですので、耳はもう育っています。
始まる音が決まれば、シャープを何の音につけるとキレイな音階になるか、
耳がよくわかっています。
ですので、『ト長調の、ソから隣、隣の音を弾いてみよう!』
『変な音の時は、シャープか フラットをつけてみて。きっといい音がみつかるわ~。』
と、言うと 子ども達は、自分で音を 耳で確かめながら音階を弾きます。
おかしいなぁ~と、思えば黒い鍵盤を弾いて、
『これでキレイやわ~。』と、自分の耳で確かめていきます。
だんだん 「音階のシャープや、フラットをどこにつけるか?」 が、わかれば満足そうにしています!
この時の表情は、始めの イライラした様子から、顔が柔らかくほころび、
見ていても、私がホっとします~。❤
更に、どこにシャープがあるか、フラットか? 次は、何調にしようか?と、
「自分から 探してみたい!」と アクティブ・ラーニングに変わっています!!
楽譜を見て、先生に言われたように弾く時は、受け身ですが、自分で考えて弾いてみよう!
という時は、アクティブ・ラーニングになっています。
楽しむ音楽、楽しむピアノレッスン♪
中学生は特に、レッスンに入って来たときから 不機嫌な子がよく居ます。
『今、自分で弾いてどうやった? 合格でいい? 自分が思うように弾けた?』
と、聴いても 『別に~』とか、『わからん』とか言う子も居ます。
そんな時、指導者の私も
『ちゃんと自分で聞きよ! 何で自分が弾いた音がわからへんの!?』
と、イライラを イライラで返しても、更なる イライラを招くばかり‥。
ピアノレッスンでは、せっかく しんどい時でも、レッスンに来てくれた子ども達が、
素晴らしく弾けなくても、「ピアノのレッスン来て、よかった(^O^)」
「気分が軽くなった~!」と思って帰ってくれたら 嬉しいな❤と思っています。
今、私がどんな声掛けをしたら、 この目の前の子が ピアノを楽しいと思えるのか?
この子が楽に ピアノを楽しむことができるのか?
その子がすでに持っている力を 最大限活かして、効果的にピアノが弾けるためにはどうすればいいか?
を考えてレッスンをしています。
来たときより、ニコニコと(・∀・)‥
スキップして、鼻歌歌って帰ってくれると嬉しいです❤。
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