ショパン・マズルカピアノ研修♪
2017/11/04
今日は、新大阪で ショパンのマズルカの研修に行ってきました。
ショパン作曲 マズルカ♪
久しぶりの研修で、もう16回になるそうです・・・。
ショパン作曲のマズルカの作品を1曲目から順番に勉強してきました。それがもう今回は、最後の遺作など付録のような作品になりました。遺作とは、作曲家が亡くなってから出版された作品です。
マズルカ Op67-1 ノートル・タン エミール・ガイヤールの三曲を公開レッスンのように、練習してこられた先生がピアノを弾いて、講師の岩佐えり子先生が今の最新の資料や、楽譜を紹介しながら、レッスンして下さいました。
たくさんの楽譜 音楽学の目で♪
バッハの作品も、色々な出版が有り、トリルや装飾がその出版によって大きく違うことがありますが、ショパンのマズルカも楽譜によって、少しずつ記号などが違います。今回は3種類の楽譜を見比べながら、岩佐先生と参加者みんなで弾き方を考えたと言う感じでした。ヘンレ版、パデレフスキー版、コルトー版、と楽譜を編集した人によって、その思いと 弾き方によってスラーの付け方、強弱記号の位置、ペダルのタイミングなど、実際に弾いてみると「こんな理由で、コルトーはスタッカートをつけたのだ!」とかがよくわかりました。 また、ショパンの弟子や、友人など実際のショパンが弾いていた音を知っている人は、その実際のショパンの演奏を再現するためには、「ここでスラーを切った方がいい」とか「この部分は他の演奏家は強く強調する所をショパンはあえて、弱くとにかく美しい音を響かせて強調していたから f の記号は書かない」など、お話を聞いて、楽譜を見比べると本当によくわかりました。こんなに深く、一曲の作品を見比べるのも久しぶりの作業で、また自分の勉強もしていきたいな~と思いながら講座を受けてきました。
ドイツのピアノ ベーゼンドルファー♪
そして、会場は Bーtech で、ドイツのピアノ ベーゼンドルファーを販売するお店でした。ショップの中には、たくさんのベーゼンドルファーのピアノがずらりと並び、個性的な色合いのものから、チェンバロまで ピアノを見て回るだけでも興味深いお店です。そして、講座で使ったピアノは、もちろんベーゼンドルファーのフルコンサートピアノでインペリアルでした。
インペリアルとは、普通のピアノの鍵盤88鍵に まだ低い鍵盤があります。その部分は白い鍵盤も真っ黒に塗ってあります。ピアノの曲としては、そのインペリアルの音を弾く作品は有りませんが、低音の弦が幾つかあるだけで、ピアノの響きがより深く響きます。楽器は私達人間には聞こえない 倍音 がなっていますが、低い音でもその他の音を弾いている中で、弦が響いているのです。きっと、ショパンがこのピアノに出会っていたら、もっと美しく響く音色を聴かせてくれたのだろう~と思いました。
このインペリアルのピアノは、加古川のホールにも有ります。以前に発表会をしたことが有りますが、松風ギャラリーのピアノがインペリアルでした。また、弾く機会がありましたら、ご自身の耳で 響きの深さを味わって下さい。
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