小さなお子様から、初心者の方、大人の方まで丁寧に指導しています。

加古川市のピアノ教室「加古川音楽スタジオ」

ピアノ、そしてリトミックをお勧めする理由

 

1、心が癒されます。

子どもから、シルバーの方々まで、お気に入りの曲が弾けるようになった時、とても幸せな気分になります。何事にも代えられないいい気分~。反抗期を迎えた中高生も、家族にはしゃべらなくなったと言う時期に、ピアノに一人で向かうと何分も弾いている、と聞きます。大人の生徒さんはもちろん、「家でピアノを弾いてる時間が至福の時です。」と幸せそうに話してくださいます。 スポーツをして「いい汗をかいた!」と思うのと同じだと思います。その時間が、雨が降っても暑くても寒くても、家の中で自由に味わえるのは宝物だと思います。辛いことがあっても、大好きな曲を夢中で弾いていると少し気分が変わってきます。自分の心を癒す手段を身近に持っていることは、生きて行く中で大きな武器になるに違いありません。

 

2、音楽の総合的な力がつきます。

私は、ピアノだけが弾ける人たちを育てたいのではなく、音楽を楽しめる人達になってもらえたらいいな~と思っています。フルートや、トランペットや、チェロなどに移ってもいいと思っています。

でも、その入り口は、ピアノなのです。なぜピアノなのでしょう?ピアノは一台で小さなオーケストラと言われます。

なぜなら、

楽譜は大譜表を見て弾きます。大譜表は、ヘ音記号もト音記号もある楽譜です。ピアノを弾くと、その両方の楽譜が読めるようになる、という事です。ヴァイオリンや、トランペット、歌は、一段だけですが、ピアノは右手と左手の楽譜2段の楽譜を同時に見ながら、同時に弾きます。 ピアノや、オルガンなどの鍵盤楽器をしていると、後から他の楽器に移った時にとっても有利なのです。

和声を学べます。一人で両手で弾くことで、メロディーと伴奏の両方を感じて演奏するのがピアノです。やはり、これも鍵盤楽器以外のヴァイオリンや、フルートなど一つの音を演奏する楽器では、一人では味わえません。

リズムも常に複数を感じて演奏します。もちろん、右手と左手の弾く音が違うので、常に二つのリズムを感じて弾いています。バッハなどの作品は、時には三声のメロディーを二本の手で、弾きます。これも、鍵盤楽器以外はありません。打楽器のドラムなどは、足、右手、左手、と3つのリズムですが、メロディーはありません。

このように、ピアノを学ぶと、ヴァイオリンなど単旋律の楽器では学べないことがたくさん学べる楽器なのです。音楽の三要素、リズム、メロディー、ハーモニーこのすべてを学べるのが、ピアノなのです。その分たくさんの事を練習、勉強しないといけませんが、そのピアノを一番に習っていると、後から他の楽器に移った時に楽になるのはおわかりですね。  このような理由で、先ずはピアノを学んでほしいと私は思います。

3、脳の刺激になる。

・2、の音楽の総合力を学べるから、ということと重なる点がありますが、ピアノを弾くには、たくさんの感覚を活発に使います。で、楽譜を見て、で考えて、手で鍵盤を弾いて、弾いた音をで聞く、そんなことを一瞬のうちに次々にして、ピアノを弾きます。どれほど脳を使っているかわかりますね。

・計画的に物事を進めることができる。

毎週のピアノのレッスンで、宿題をもらいます。「次のレッスンまで〇日あって、2日は片手で練習しよう。3,4日目は、ゆっくり両手で合わせてみよう。5、6日目は スムーズに理想的な速さで弾けるようにしよう!」などと、次のレッスンまでの練習の計画をある程度考えてレッスンを受けていくはずです。これは、ピアノだけでなく 勉強にもつながります。「〇日にテストがある。今日は国語を勉強しよう。算数は3ページしよう。」など、何日あって、どこまでしないといけない。では、今日は何をするか? そんなことを考えて、勉強もできるようになるはずなのです。

・ある程度のスピードで、繰り返したくさん練習する。

読み書き計算、と昔から言われますが、脳科学的にも これが一番の勉強法だと言われています。それはなぜでしょうか?

脳はゆっくり難しい問題を解くよりも、簡単な問題を速く、たくさん解く方が脳全体を活発に動かしているそうです。なので、ピアノ演奏のように、決まった速さで、繰り返しメロディーを弾くのはとてもたくさんの、脳を動かすトレーニングをしているのと同じなのです。「簡単な」と言う点が気になりますが、その程度はそれぞれの能力に合わせてですね~。先生に相談しながらです~。

以上のようなことが、ピアノレッスンが脳のいい刺激になる理由なのです!

4.ピアノレッスンを永く継続し、苦労しないために リトミック

〈リトミック指導を休んで気が付いたこと〉

ピアノを教え始めて20数年になります。リトミックのレッスンは10年ほど我が子の子育て中ほとんどお休みしてきました。そして、休んだからこそ「リトミックがピアノレッスンの基礎として、大事なものなのだ!」と発見しました。

リトミックを教えていた時は、2歳児から小学校入学までの幼児期にリトミックのグループレッスンをして、その後 ピアノの個人レッスンに入りたい子たちのレッスンをしてきました。幼児期にリトミックをしていると、ビート感、拍子感、リズム感、音感などは既に体全体で感じています。後は、楽譜の読み方、鍵盤の位置などを教えてあげると、ドンドンピアノの曲が進んでいきました。

しかし、リトミックを教えなくなると、ピアノのレッスンからの生徒たちばかりになりました。曲が仕上がるのが遅い、練習してこない、リズム感が悪い、ビート感がなく、断片的な演奏になる、いつまでたっても楽譜が読めない、・・などと、困ったことばかりが増えてきました。そして、お家の方も「練習しなさい。」と言う事に疲れたので、辞めます。などと、悪循環になってきました。

それを何とかフオローできないかと、月に一回グループレッスンで、ソルフェージュや楽典をみんなで勉強したり、キーボードでリズムをならしながら(メトロノームは嫌がるので)曲を弾いたり、色々試してみましたが、やっぱり時間も1週間に一回30分レッスンでは、限界がありました。

それでわかったのです。ピアノを習う前に、「リトミックで音楽の感覚を身につける」ことが、ピアノを永く続けて、楽しめる秘訣なのだと!!

〈あくまでも感覚で〉

幼児の間は、四分音符を見て「四分音符と答えられなくても、歩くような速さの音符で、こんな速さの音符」と叩ければいいのです。「四分音符」と名前を覚えたり、長さは一拍です、と答えるのは小学生になって、左脳をたくさん使うようになってからで十分なのです。

そんな知識よりも、右脳で感じる感覚 で四分音符が打てたり、鳴らせたりしたらいいだけなのです。そんなことが、どれほど大事なことか、ピアノを演奏するようになった時に、その感覚が有るのと、ないのとでは、どんなに違うのか、リトミックを経験していない生徒たちと出会うことで、初めて私がわかりました。そして、「感覚を育てるのは幼児期だけ」8歳以上になると、左脳が発達して 感覚はそれほど伸びません。そして、それまでの幼児期に使わなかった感覚はドンドン消滅していくそうです。いらない能力と判断するそうです。

これも、大人の生徒さんとレッスンを始めてわかりました。複雑なリズムになると、どうしても弾けません。でも、「孫は聞いただけですぐ弾いてしまうのです。」と言われます。大人になってからはいくら練習しても、身につかない感覚があるのです・・。

〈何歳からリトミック?〉

では、そのリトミックは何歳から始められるのでしょうか?

母と子のリトミック教室では、1歳のレッスンからあります。まだまだ自分で歩いたり、ジャンプしたり難しい年齢ですが、お母さんと一緒に活動することで、発達に刺激を与え、意欲を高めるので、ドンドン自分でやりたい、歩きたい、動きたい!とできることが増えていきます。また、私の体験からお話ししますと、我が子とリトミック教室に通っていた頃、お姉ちゃんやお兄ちゃんのリトミックレッスンについてきた弟や妹が1歳頃が、とても楽しく素直にリトミックをしていました。先生の指示はまだはっきりわかっていませんが、音楽を聴きとる力は赤ちゃんの時から聞いているので、しっかり育っていて、聴いた音楽に素直に体を動かしているのです。まだ、恥ずかしいなどの気持ちもなく、ただただ音楽を聴いて自分が感じたように動く、「これが本当のリトミックなのだな~」とレッスンに参加しているお母さんとお話ししたことがありました。

こうして、リトミックで感覚を身につけた後、ピアノレッスンに移るととてもスムーズにレッスンが進み、ながく継続できます。幼児のお子様は、まずリトミックを経験されることをお勧めします。

 

 

公開日:
最終更新日:2016/11/30